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フリーランス保護新法とインボイス制度
令和5(2023)年4月28日、個人で働くフリーランスを保護する新法が参議院本会議で可決、成立しました。
これは、優越的な地位にある発注者の一方的な報酬減額や発注取り消しなど不公正な取引の是正を図り、個人が組織を相手に安心して働ける環境を整えることを目的とした法律で、従来の独占禁止法や下請法で保護されないフリーランスも対象となっています。
インボイス制度が、令和5(2023)年10月に導入されることに伴って、免税事業者のフリーランスは市場から淘汰されていくことが予想されていますが、フリーランス保護法の施行は、このインボイス制度の施行には間に合わないと思います。
令和6(2024)年秋ごろまでに施行される予定だそうですが、その頃には免税事業者のフリーランスの大半はインボイス登録を行い、消費税の課税事業者となった後だと思います。
フリーランス保護新法が施行されても、法律で保護される部分はわずかであり、付加価値を高めることで自分の身は自分で守る心構えが必要です。
フリーランス、起業、副業などについてご相談のある方は、御茶ノ水の大向税務会計事務所までお問い合わせください。