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ふるさと納税の申告手続きの簡素化について

これまでふるさと納税額を確定申告で寄付金控除するには、各自治体が発行した「寄付金の受領書」が必要でした。

そのため、ふるさと納税を何十件、何百件と行っている納税者の確定申告書は、入力の手間もさることながら受領書の添付が何十枚、何百枚となりエコではない非効率な申告形式となっていました。

 

それが2021年度の確定申告から簡素化されることになりました。

 

具体的には、「ふるなび」や「さとふる」といったふるさと納税仲介業者が「寄付金控除に関する証明書」を発行できるようになり、納税者はその証明書で各自治体に寄付を行った金額の合計額を確定申告書に記載、添付すればよくなります。

 

これまで確定申告の際に、受領書別に入力していた申告の手間がなくなり、添付資料も少なくなりますので、実務的には申告作業が改善されることになります。

 

我々の税金で成り立つふるさと納税が大手業者のビジネスの種になっている現状の政策には疑問を抱きますが、マンパワーに頼った事務作業が改善されることは歓迎です。

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