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北越紀州製紙-元子会社部長逮捕 2016/6/2

北越紀州製紙の子会社から不正に小切手を振り出して現金を横領したとして、子会社の元総務部長が業務上横領容疑で逮捕されました。
北越紀州製紙によると、元部長は、平成12(2000)年4月から平成27(2015)年4月まで、計約24億7,600万円を着服した疑いがあるそうです。

 

 

北越紀州製紙が公表した報告内容の概要は以下のとおりですが、24億円の不正経理を見落とした監査役や監査法人の存在価値ってなんだろうと考えさせられる案件です。
中小、中堅企業でも今回の件に似たような話はよく聞きます(金額はずっと小さいで すが・・・)。
我々税理士は、公認会計士のように監査権限は持ちませんが、経営者のためには、 経理、税務アドバイスのほかに、 監査目線で仕事を行うことも重要であると再認識しております。

 

 

<会社公表文概要>
100%子会社である北越トレイディング株式会社の総務部長であった元従業員1名が、 平成12 年4月以降、銀行との当座貸越契約を利用して、不正に小切手を振り出し、 現金に換金することなどにより着服していました。
着服金の穴を埋めるため、架空の商品在庫や前払費用を計上していたほか、借入をオ フバラ ンスにするなどして、着服金の隠蔽を図っていました。
不正借入からオフバランスの 当座預 金残高などを除いた着服合計金額は、2,476 百万円であります。着服金は、主にギャ ンブル、 株取引、遊興費等に費消したものと考えられます。

 

 

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