税務ニュースBLOG
ホンダ勝訴確定 2015/6/13
ホンダがブラジルの子会社との間で行っていた取引の価格について、移転価格課税約75億円が行われた案件がついに決着しました。
(参考:二審も課税処分取り消し-75億円ホンダが勝訴(東京高裁) 2015/5/13)
東京高裁で控訴を棄却された国側は上告を断念したため、平成27(2015)年5月28日付でホンダ側の勝訴が確定しました。
約75億円の課税処分の取り消しと、還付加算金が30億円を超える見込みです。
武田薬品の約571億円の移転価格課税取り消しなど、東京国税局が強引な移転価格課税を行った案件が次々とひっくり返ってきています。
これまでは、相互協議での二重課税排除がセオリーでしたが、判例がここまで積み重なってくると、今後は国内訴訟での二重課税排除がコスト面からも、時間的な観点からも主流になるように思います。
また、同時期に日本国内大手メーカーに対して類似の移転価格課税案件が多発しているはずですので、それらの課税案件のうち、相互協議で合意できていない案件が今後ひっくり返っていくのか、企業の対応に要注目です。
移転価格についてご相談のある方は、池袋の大向税務会計事務所へお問い合わせください。